COBOL初心者がやってはいけない勉強方法とは? | 学習講座
COBOL(コボル)言語で初心者がやってはいけないつまずきやすい勉強方法とは
COBOL(コボル)言語の勉強がつまずきやすい理由とは
COBOL言語は1959年に事務処理用に特化したプログラミング言語として誕生しました。売上データの計算や給与の計算など、膨大なデータを処理するのに非常に優れたパフォーマンスを発揮し、保守性・信頼性に優れています。
2017年現在でも世界中の規模の大きなシステムで使われており、まだまだ活躍が期待できるプログラミング言語です。
そのため、COBOLを習得しておけば、今後も規模の大きなシステムの開発や既存システムの改修・改良・保守などの業務で活躍することは可能です。
しかし、初心者がこれからCOBOLプログラミングを始めようと思っても、独特な言語仕様や専門用語を扱うことが多く、初心者には敷居が高い言語とも言えます。
COBOLの勉強は本当に挫折しやすいのか?やってはいけない勉強方法について、次項より紹介していきます。
学習する環境を無理に構築しない
まず、最初につまずきやすいポイントとして、COBOLの学習環境を構築することが挙げられます。
COBOLのプログラムを動かすには、主にOpenCOBOLやGnuCOBOLをパソコンにインストールして、環境を構築する必要があります。
しかし、インストールして実際に動かすまでの手順が複雑で、専門的な用語が多いためプログラミング初心者の場合、環境構築の段階でつまずいてしまう可能性が高いと言えます。せっかくCOBOLを学習するつもりだったのに、環境構築の方法が分からず挫折してしまうのは非常にもったいないと言えます。
そのため、学習目的でCOBOLプログラムを動かす分には、Webブラウザ上でプログラミングの学習が可能な「paiza.io」などの学習支援サービスを使用することをおすすめします。ソースコードの記述からコンパイル・実行までが全てWebで完結するため、面倒な学習環境を構築する手間が省けます。
Paiza.io https://paiza.io/
Paiza.ioならプログラムを作成して、実行ボタンを押すだけでプログラムがコンパイルされ、実行結果が出力されます。しかし、実際の開発の現場では当然ながらCOBOLコンパイラを使用しますので、COBOLの扱いに慣れてきたら環境の構築にチャレンジしてみることをおすすめします。
コードを書き写すだけではNG
参考書やテキストのコードをただ書き写すだけの勉強法はおすすめできません。
書き写して実行し、正常に動作することで勉強した気になってしまいますが、それだけでは上達することはできません。とくに最初はわからない構文や単語が多く、わからないまま放置しておくといつまでたっても自分でプログラムを組むことはできなくなってしまいます。
そのため、構文については意味を理解し、自分で課題を作ってプログラムを組んでみることをおすすめします。悩みながらプログラムを作成し、何度もコンパイルエラーを除去することで言語仕様や構文を理解していけるようになるでしょう。
単語や用語を全て暗記しない
COBOLにはさまざまな関数や単語があり、全てを暗記しようとすると大変です。また、英語と異なり暗記するだけでは使い方を理解することにはつながりません。実際の開発の現場でもコードを書きながら、わからないことは検索しながら進めていくことが多いと言えます。
そのため、COBOLを効率よく勉強するならコードの内容を全て丸暗記するのではなく、要点を理解してプログラムを組めるようにすることが重要です。
例えば、データ項目の定義の方法や四則演算の書き方をそれぞれ理解しておけば、簡単な演算プログラムを書けるようになります。
書籍で勉強しない
いきなり分厚い参考書を購入して勉強することもおすすめできません。
書籍は体系的にプログラミング言語を学べて、情報も正確ですので学習において大いに役立てることができます。しかし、参考書はプログラミング言語の内容が網羅的に掲載されており、全てを学習しようとすると膨大な時間が掛かってしまいます。
また、書籍ですのでコードの内容を書き写す手間も発生し、分からないことがあったらページを戻って学習し直したり、検索して調べる作業が発生して効率が悪くなる可能性もあります。また、理解度が足らずに勉強の進みが遅くなり、参考書がまだ残り数百ページもある場合はモチベーションが低下し、挫折してしまう可能性が高いと言えます。
そのため、まずはインターネット上のCOBOL言語を解説しているサイトや、動画サービスなどで学習することをおすすめします。参考書は前述したとおり情報の正確性と情報量から1度購入しておけば、学習や実際の開発の現場で辞書的な役割で使うことができます。
まとめ
ここではCOBOL言語を勉強する上で、やってはいけない勉強方法について紹介しました。
COBOLは登場してから既に半世紀以上経っており、歴史のある言語です。最近登場したプログラミング言語やJavaなどのオブジェクト指向言語に比べると、とっつきにくく、独特な文法でつまづく可能性は高いと言えます。
しかし、正しい勉強方法で1つずつ理解していけば、COBOLでプログラムを組むことは決して不可能ではありません。あなたもこの機会にCOBOLを学んでみてはいかがでしょうか?
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