COBOLのDBアクセスパターンを学ぼう!「HAVING」| 応用ガイド

COBOL(コボル)言語のグループ化されたものに条件を設定する「HAVING」とは?

応用-having-イメージ

COBOL(コボル)言語のDBアクセス「HAVING」とは?

リレーショナル型のデータベースに対して、特定のテーブルの行を同じ値のグループにまとめ、各グループに集計関数を適用した結果に対して条件を設定するには「HAVING」句を使用します。

例えばある顧客の売上から100万以上のものを抽出する場合に「HAVING」句が利用できます。集計関数COUNT、SUM、AVG、MIN、MAXなどで求めた値に対して条件設定する事が一般的な使われ方です。

WHERE句でも条件指定できますがこちらは行ベースの条件として「HAVING」句とは使い分けて使用されます。COBOL(コボル)言語ではDBにアクセスする際によく利用する機能になりますので、しっかり使い方を身につけましょう。

書き方:

SELECT カラム名(集計関数)・・ FROM テーブル名 GOURP BY カラム名 HAVING 条件式

COBOL(コボル)言語のDBアクセス「HAVING」の処理構成

COBOL(コボル)言語でSQLを利用する際には、データベースに接続するなど共通の処理を実施しておく必要があります。どのような SQL を使う場合にも必要になりますので、その使い方について理解しましょう。

[DB 利用の基本的な処理構成]

1.ホスト変数の定義、2.共通領域の定義、3.データベース接続、4.データベースアクセス

各処理で実施する処理内容は以下の通りです。

1.ホスト変数の定義

COBOL、DB間のデータ連携は変数定義した項目を利用する必要があります。この変数を利用してDBから取得したデータをCOBOLで加工、編集して利用する使い方になります。

2.共通領域の定義

DBで発生したエラー情報を格納する領域です。DB利用で発生したエラーをもとにエラーハンドリングして利用します。直接の処理をここで定義することはありません。

3.データベース接続

DBにアクセスする際は、ユーザID、パスワードを利用して接続することになります。 この接続についてもプログラミングして定義しておきます。

4.データベースアクセス

1~3の準備が整った後、初めてSQL文を記述することができます。今回ご紹介する「HAVING」句はこの領域を利用してプログラミングしていきます。

1.ホスト変数の定義~3.データベース接続はSQLを利用する際は必ず必要になってきますので、一度サンプルを作成して他でも活用できるようにしておきましょう。
では基本的な処理構成について記述したサンプルプログラム(使用例1)を用意しましたので、その書き方について見ていきましょう。

使用例1:

※今回のDBMSは、オープンソースの「PostgreSQL」を使用しています。
※USERNAME、PASSWORDはご自身の環境に合わせて指定ください。(省略します)

応用-HAVINGの対応プログラム1-使用例1

テーブル(test2):
応用-HAVINGの対応プログラム1-実行結果1

実行結果:
応用-HAVINGの対応プログラム1-実行結果2

COBOL(コボル)言語のDBアクセス「HAVING」の応用的な使い方

DBアクセス及び「HAVING」句の基本的な処理構成と書き方についてご理解いただけたでしょうか?今度は、応用的な使い方について考えていきましょう。使用方法にも記載しましたが集計関数と組み合わせて使われることが多い機能になります。件数、合計値、平均値、最小、最大など実際にいろいろな集合関数をSQL文に記載いただき、どのような結果が取得できるか学んでみましょう。

使用例2:

  1. IDENTIFICATION DIVISION.
  2. PROGRAM-ID. db_having_sample02.
  3. ENVIRONMENT DIVISION.
  4. DATA DIVISION.
  5. WORKING-STORAGE SECTION.
  6. * 1.ホスト変数の定義
  7. EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION END-EXEC.
  8. 01 DBNAME PIC X(32) VALUE "testdb".
  9. 01 USERNAME PIC X(32) VALUE "********".
  10. 01 PASSWORD PIC X(32) VALUE "********".
  11. 01 TMONTH PIC X(2).
  12. 01 TCOUNT PIC 9(2).
  13. 01 TSUM PIC 9(2).
  14. 01 TMIN PIC 9(2).
  15. 01 TMAX PIC 9(2).
  16. EXEC SQL END DECLARE SECTION END-EXEC.
  17. * 2.共通領域の定義
  18. EXEC SQL INCLUDE SQLCA END-EXEC.
  19. PROCEDURE DIVISION.
  20. * 3.データベース接続
  21. EXEC SQL
  22.   CONNECT :USERNAME IDENTIFIED BY :PASSWORD
  23.      USING :DBNAME
  24. END-EXEC.
  25. * 4.データベースアクセス
  26. EXEC SQL
  27.   SELECT tmonth,count(tcount)
  28.   INTO :TMONTH,:TCOUNT
  29.   FROM test2
  30.   GROUP BY tmonth
  31.   HAVING count(tcount) > 2
  32. END-EXEC.
  33. DISPLAY TMONTH,TCOUNT
  34. EXEC SQL
  35.   SELECT tmonth,min(tcount),max(tcount)
  36.   INTO :TMONTH,:TMIN,:TMAX
  37.   FROM test2
  38.   GROUP BY tmonth
  39.   HAVING min(tcount) > 0 and max(tcount) < 30
  40. END-EXEC.
  41. DISPLAY TMONTH,TMIN,TMAX.
  42. STOP RUN.
  43. END PROGRAM db_having_sample02.

テーブル(test2):
応用-HAVINGの対応プログラム2-実行結果1

実行結果:
応用-HAVINGの対応プログラム2-実行結果2

練習問題

最後に練習問題にチャレンジしてみましょう

問題) 集計関数の条件式としてWHERE句で条件を指定することができるでしょうか?

答え)

WHERE句では集計関数を含む条件式を指定することはできません。このため集計関数に条件式を設定するためには、GROUP BY句によりグループ化されたものに「HAVING」句を指定して条件設定します。また、HAVING句のあとにはORDER BY句による並べ替えの指定もできますので、実際にプログラミングして指定できるか確認してみましょう。

この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます

あなたのCOBOL技術を活かしませんか?

株式会社COBOLの求人・転職・募集情報を見る

COBOL入門のカテゴリー

|  基礎  |  応用  |  勉強  |  試験  |  辞書  |

取引企業様 募集中
COBOL技術者 募集
COBOL魂
COBOL入門