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【COBOL言語】条件分岐処理の代名詞「IF文」について知ろう|用語辞典

COBOL(コボル)言語の予約語IF、ELSE、END-IFを使った条件分岐とは

辞典・辞書-IF-イメージ

COBOL(コボル)言語のIF~THEN文とは?

IF(英語)は、日本語に訳すると「もし」、THEN(英語)は「その後」という意味です。

COBOL(コボル)言語のIF~THEN文は、条件に一致するとTHEN以下の処理を実行し、ELSE文があれば条件に一致しない場合にELSE以下を実行します。

IF文の形式1:IF~THEN~END-IF

IF~THEN~END-IFでは、論理式が成り立つ場合に、THENからEND-IFの間に書かれた命令を実行します。

■書式

 IF 論理式 THEN

   論理式が成り立つ場合に実行する命令群

 END-IF.

■構文規則

 <論理式>

  論理式を記述します。

 <論理式が成り立つ場合に実行する命令群>

  論理式が真の場合に実行する命令を記述します。命令は複数でも単数でもかまいませんが、必ず記述しなければなりません。もし、実行する命令がない場合、「CONTINUE」を記述します。

■使用例

 実際にIF~THEN~END-IFを使用したプログラム例をご紹介します。

辞典・辞書-IF-使用例

このプログラムは、コンソールに入力を促すメッセージを表示し、数字の0から9までの1文字を入力させる処理を繰り返すプログラムです。数字の9が入力されるとプログラムを終了します。

31~33行目のIF~THEN~END-IFで、入力値が9以外の場合、24行目のラベル「EXEC-DISPLAY-INPUT-PROC」にジャンプさせることにより、入力処理を繰り返しています。

■実行結果

はじめに入力を促すメッセージが表示されます。

辞典・辞書-IF-実行結果

数字の0を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例1

入力を促すメッセージが繰り返し表示されます。

次に数字の8を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例2

入力を促すメッセージが繰り返し表示されます。

次に数字の9を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例3

プログラムが終了しました。

IF文の形式2:IF~THEN~ELSE~END-IF

IF~THEN~ELSE~END-IFでは、論理式が成り立つ場合に、THENからELSEの間に書かれた命令を実行し、論理式が成り立たない場合に、ELSEからEND-IFの間に書かれた命令を実行します。

■書式

 IF 論理式 THEN

  論理式が成り立つ場合に実行する命令群

 ELSE

  論理式が成り立たない場合に実行する命令群

 END-IF.

■構文規則

 <論理式>

  論理式を記述します。

 <論理式が成り立つ場合に実行する命令群>

  論理式が真の場合に実行する命令を記述します。命令は複数でも単数でもかまいませんが、必ず記述しなければなりません。もし、実行する命令がない場合、「CONTINUE」を記述します。

 <論理式が成り立たない場合に実行する命令群>

  論理式が偽の場合に実行する命令を記述します。命令は複数でも単数でもかまいませんが、必ず記述しなければなりません。もし、実行する命令がない場合、「CONTINUE」を記述します。

■使用例

 先ほどのIF~THEN~END-IFを使用したプログラム例にELSEを加えて、プログラム終了時にメッセージを表示できるようにしたプログラム例をご紹介します。

辞典・辞書-IF-使用例

■実行結果

はじめに入力を促すメッセージが表示されます。

辞典・辞書-IF-実行結果

数字の9を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例1

プログラム終了のメッセージが表示され、プログラムが終了しました。

IF文のCOBOL(コボル)言語における基本事項やルールについて

IF文の基本事項として、論理式に使用できる記号と演算子をご紹介します。

記号/演算子

意味

論理式の例

論理式の意味

等しい

A = B

AとBが等しい場合、真

NOT =

等しくない

A NOT = B

AとBが異なる場合、真

>

より大きい

A > B

AがBより大きい場合、真

>=

以上

A >= B

AがBより大きい、または等しい場合、真

<

より小さい

A < B

AがBより小さい場合、真

<=

以下

A <= B

AがBより小さい、または等しい場合、真

AND

かつ

A = B AND C = D

両方が成り立つ場合、真

OR

または

A = B OR C = D

どちらかが成り立つ場合、真

NOT

否定

NOT A > B

「A > B」が成り立たない場合、真

論理式に使用する記号や演算子には、評価される順番があります。

記号である「=」、「NOT =」、「>」、「>=」、「<」、「<=」は、左から評価され、評価の優先順位を変える場合はカッコで括ると先に評価されます。また、記号は演算子である「AND」、「OR」、「NOT」よりも先に評価されます。

演算子である「AND」、「OR」、「NOT」も左から評価され、カッコで括ることによって先に評価させることができます。

COBOL(コボル)言語のIF文を使うときの注意点

IF文は誰が読んでも理解できるシンプルな条件式にすることを心がけてください。複雑なIF文はデバッグが困難であり、ソースコードを改修するときにバグが内蔵されるリスクが高くなってしまいます。

IF文の論理式にはNOT演算子を使用することができますが、多くの場合はNOT演算子を使わずに論理式を記述することができます。NOT演算子を使うと条件を理解しにくいソースコードになってしまいますので、特別な理由がない限り使用をひかえましょう。

IF文を使ったCOBOL(コボル)プログラムの活用方法

もし、条件Aならばこの処理を行い、それ以外で条件Bならばこの処理、さらにそれ以外で条件Cならばこの処理…、全てを満たさなければこの処理、というように条件を重ねて記述したい場合がありますが、その場合はELSE文の中にさらにIF文をいれ入れ子にします。

IF 論理式A THEN
  処理A
ELSE
 IF 論理式B THEN
   処理B
 ELSE
  IF 論理式 C THEN
    処理C
  ELSE
    IF 論理式D THEN
     処理D
    ELSE
     例外処理
    END-IF
  END-IF
 END-IF
END-IF.

通常はこのようにコーディングします。しかし、これではソースがとても見にくいので、ELSE とIFを同じ行に書き、見やすいソースコードにしすると以下のようになります。

IF 論理式A THEN
  処理A
ELSE IF 論理式B THEN
  処理B
ELSE IF 論理式 C THEN
  処理C
ELSE IF 論理式D THEN
  処理D
ELSE
  例外処理
END-IF
END-IF
END-IF
END-IF.

このテクニックを使って、「IF文の形式2:IF~THEN~ELSE~END-IF」のサンプルプログラムに数字以外が入力されたときにエラーメッセージを表示する機能をつけてみましょう。

   
  1. ******************************************************************
  2. * Author:
  3. * Date:
  4. * Purpose:
  5. * Tectonics: cobc
  6. ******************************************************************
  7. IDENTIFICATION DIVISION.
  8. PROGRAM-ID. IF-SUMPLE3.
  9. DATA DIVISION.
  10. FILE SECTION.
  11. WORKING-STORAGE SECTION.
  12. 01 WORKING-AREA.
  13. * コンソール入力バッファ
  14. 03 CONSOLE-INPUT PIC X(1).
  15.  
  16. PROCEDURE DIVISION.
  17. *-------------------------------------------
  18. * 主手続
  19. *-------------------------------------------
  20. MAIN-PROCEDURE.
  21. * コンソール入力エリアの初期化
  22. MOVE SPACE TO CONSOLE-INPUT.
  23.  
  24. EXEC-DISPLAY-INPUT-PROC.
  25. * コンソール表示&入力
  26. DISPLAY "数字を1文字入力してください".
  27. DISPLAY "0-8:CONTINUE  9:EXIT".
  28. ACCEPT CONSOLE-INPUT FROM CONSOLE.
  29.  
  30. * 9以外が入力された場合、コンソール表示&入力を繰り返す
  31. IF (CONSOLE-INPUT >= 1) AND
  32. (CONSOLE-INPUT <= 8) THEN
  33. GO TO EXEC-DISPLAY-INPUT-PROC
  34. ELSE IF (CONSOLE-INPUT = 9) THEN
  35. DISPLAY "プログラムを終了します"
  36. ELSE
  37. DISPLAY "1から9までの数字を入力してください"
  38. GO TO EXEC-DISPLAY-INPUT-PROC
  39. END-IF
  40. END-IF.
  41.  
  42. STOP RUN.
  43. END PROGRAM IF-SUMPLE3.

はじめに入力を促すメッセージが表示されます。

辞典・辞書-IF-入力例1

数字の0を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例2

入力を促すメッセージが繰り返し表示されます。

次に数字の8を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例3

入力を促すメッセージが繰り返し表示されます。

次に英字のAを入力してみましょう。

辞典・辞書-IF-入力例4

エラーメッセージが表示され、入力を促すメッセージが表示されます。

次に数字の9を入力してみます。

辞典・辞書-IF-入力例5

プログラムが終了しました。

このサンプルプログラムの初めのIF文の論理式は、「(CONSOLE-INPUT >= 1) AND (CONSOLE-INPUT <= 8)」と明確に論理式の優先順位がわかるようカッコで括っています。明確なプログラムはバグを内包し難い。このカッコで括るというコーディングの仕方は、バグを生まないたためのテクニックでもあるのです。

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