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COBOL言語の「SAME句」を使ってファイル領域を活用しよう!|用語辞典

COBOL(コボル)言語の予約語SAME句を使った命令文の書き方とは

辞典・辞書-SAME-イメージ

COBOL(コボル)言語のSAME句とは?

SAME句で指定した複数のファイルは、ファイルの読み込みやファイル操作中などの処理時にメモリを共有することができます。

SAME句は、昔の基幹業務システムなどに用いられた汎用機のスペックが低かった時代に、ファイル領域を複数ファイルで共用して、限られたリソースを節約するために使われた機能です。

しかし、現在ではSAME句を使用する機会はほとんどありません。

書き方1:

SAME RECORD AREA FOR ファイル名1 [ファイル名2] …

書き方2:

SAME [SORTまたは、SORT-MERGE] AREA FOR ファイル名1 [ファイル名2] …

書き方3:

SAME AREA FOR ファイル名1 [ファイル名2] …

SAME句はI-O-CONTROL(入出力管理段落)に記述し、2つ以上のファイルを指定します。

RECORDを指定すると、現在のレコードを処理するための記憶領域が、SAME句で指定した他のファイルと共用されます。

SORTまたはSORT-MERGEを指定すると、整列併合ファイルでない2つ以上のファイルを処理中に、同じ記憶領域を共用できます。

また、SAME AREA句において、SAME SORTとSAME SORT-MERGEは同義語となります。

使用例:

行順編成の3つのファイルを、SAME句を使用して共用したい場合は、以下のように記述します。

辞典・辞書-SAME-使用例

SAME句は必ずI-O-CONTROL(入出力管理段落)に記述する必要があります。

SAME句のCOBOL(コボル)言語における基本事項やルールについて

  1. SAME RECORD AREA FOR ファイル名などの間の空白や改行は、自由に指定できます。
  2. 各ファイル名はSAME句と同じブログラムのFILE-CONTROL(ファイル管理段落)に記述する必要があります。
  3. SAME句はプログラム中に2つ以上指定することができます。
  4. SAME RECORD AREA句、又はSAME AREA句で指定するファイルは、同じ編成、呼出し法でなくても構いません。
  5. SAME RECORD AREA句で指定されたファイルは、同時にいくつでもファイルを開くことができます。しかし、SAME AREA句で指定されたファイルは、同時に2つ以上開いておくことはできません。
  6. WRITE文またはREWRITE文の実行が成功すると、そのレコードはレコード領域中で使用不可となりますが、対象のファイルがSAME RECORD AREA句で指定されていた場合は、レコードが使用不能なることはありません。

COBOL(コボル)言語のSAME句を扱う上での注意点

  1. SAME句で指定したファイル名は外部結合子を参照してはいけません。
  2. SAME AREA句では、並列併合用ファイルを指定することはできません。
  3. ファイル名は予約語または定数、利用者名を指定することができません。
  4. 同じファイル名を2つ以上SAME RECORD AREA句に記述してはいけません。
  5. 同じファイル名を2つ以上SAME AREA句に記述してはいけません。

同じファイル名を指定した場合、以下のように複数参照のコンパイルエラーが発生します。

辞典・辞書-SAME-注意点

コンパイルエラー

辞典・辞書-SAME-エラー

SAME句を使ったCOBOL(コボル)プログラムの活用法

SAME句を使用すれば、異なるファイル間で記憶領域を共用し、リソースを節約することができます。

また、SAME句はI-O-CONTROL(入出力管理段落)中に複数記述することができます。

以下に通常のファイルと、ソート用ファイルをそれぞれSAME句で指定したサンプルを紹介します。

(プログラムの詳細な処理内容については、ここでは省略します)

   
  1. IDENTIFICATION DIVISION.
  2. PROGRAM-ID. SAME_SAMPLE.
  3. ENVIRONMENT DIVISION.
  4. INPUT-OUTPUT SECTION.
  5.  
  6. *>ファイル管理段落
  7. FILE-CONTROL.
  8. SELECT SORT-FILE-1 ASSIGN TO 'sort1.txt'
  9. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL
  10. STATUS IS IN-FIlE-STATUS.
  11. SELECT SORT-FILE-2 ASSIGN TO 'sort2.txt'
  12. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL
  13. STATUS IS IN-FIlE-STATUS.
  14. SELECT KOJUN-FILE ASSIGN TO 'kojun.txt'
  15. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL
  16. STATUS IS IN-KOJUN-STATUS.
  17. SELECT SHOJUN-FILE ASSIGN TO 'shojun.txt'
  18. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL
  19. STATUS IS IN-SHOJUN-STATUS.
  20. SELECT SORT-FILE ASSIGN TO 'sort.wak'.
  21.  
  22. SELECT WORK-FILE-1 ASSIGN TO 'work1.txt'
  23. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL.
  24.  
  25. SELECT WORK-FILE-2 ASSIGN TO 'work2.txt'
  26. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL.
  27.  
  28. SELECT WORK-FILE-3 ASSIGN TO 'work3.txt'
  29. ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL.
  30.  
  31. *>入出力管理段落
  32. I-O-CONTROL.
  33. SAME RECORD AREA FOR WORK-FILE-1 WORK-FILE-2 WORK-FILE-3
  34. SAME SORT AREA FOR SORT-FILE-1 SORT-FILE-2.
  35.  
  36.  
  37. 省略...
  38.  
  39.  
  40. STOP RUN.

サンプルで紹介したように、I-O-CONTROL(入出力管理段落)でSAME句を記述しておけば、指定されたファイルは、ファイル処理において記憶領域が共用されることになります。

しかし、現在では汎用機のメモリも大容量化しているため、SAME句を使用する頻度は少ないと言えます。

ただし、SAME句の使用はシステムの規模が大きく、頻繁に複数のファイル処理が同時並行で行われるプログラムに対して指定すれば、多少のリソースの節約になるかもしれません。

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