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COBOL言語の「SIGN句」とは?基本的な使い方を理解しよう|用語辞典

COBOL(コボル)言語の予約語SIGNを使ったデータ項目への演算符号の格納位置の明示化とは

辞典・辞書-SIGN-イメージ

COBOL(コボル)言語のSIGN句とは?

COBOL言語の予約語は、基本的に英語が使われています。英語でSIGNとは「符号」を意味します。

COBOL(コボル)言語のSIGN句には、データ項目の演算符号の格納位置を指定する機能があります。

SIGN句の形式

Sタイプのデータ項目にSIGN句を指定すると、演算符号を右端、または左端に格納させることができます。

■書式

 SIGN IS 位置指定 [SEPARATE CHARACTER]

■構文規則

 <位置指定>

  LEADING、またはTRAILINGを指定します。SEPARATE CHARACTERが指定されていない場合、LEADINGを指定すると左端に演算符号が格納され、TRAILINGを指定すると右端に演算符号が格納されます。

■使用例

 SIGN句を使用したプログラム例をご紹介します。

 このプログラムは、12345という数字をそれぞれ、SIGN句指定がないデータ項目、SIGN句でLEADINGを指定したデータ項目、SIGN句でTRAILINGを指定したデータ項目、SIGN句でSEPARATE CHARACTERを指定したデータ項目に格納し、表示するプログラムです。

辞典・辞書-SIGN-使用例

■実行結果

辞典・辞書-SIGN-実行結果

演算符号はデータ項目の内部では右端や左端に格納されていますが、DISPLAY命令を実行すると符号は左端に表示されます。

SIGN句のCOBOL(コボル)言語における基本事項やルールについて

SIGN句は、演算符号の特性を明示的に示す必要がある場合に、格納位置を指定する句で、PICTURE句の文字列に文字"S"を含んでいる数字データ項目、またはPICTURE句の文字列に文字"S"を含んでいる数字データ項目を1つ以上含む集団項目にのみ指定できます。

数字データの基本項目に指定したSIGN句は、その項目に対してだけ適用され、集団項目に指定したSIGN句は、集団項目内の符号つき数字データ項目の全てに適用されます。

SIGN句が入れ子になったときの適用の優先順は、SIGN句を指定した集団項目A内の集団項目BにSIGN句を指定した場合、集団項目Bには集団項目BのSIGN句が優先され、SIGN句を指定した集団項目A内の数字データ項目CにSIGN句を指定した場合は、数字データ項目Cには数字データ項目CのSIGN句が優先されます。

PICTURE句の文字列に"S"のある数字データ項目は、全て符号付き数字データ項目となり、SIGN句をもつ項目に対して計算や比較のために変換が必要なときには、自動的に変換が行われます。

COBOL(コボル)言語のSIGN句を使うときの注意点

SIGN句を指定したデータ項目は、計算や比較が実行されるたびに、演算可能なデータ形式に自動的に変換して処理されるため、処理速度が低下しますので、高いパフォーマンスが求められる処理には向いていないことに注意してください。

SIGN句を使ったCOBOL(コボル)プログラムの活用方法

「COBOL(コボル)言語のSIGN句を使うときの注意点」で触れましたが、SIGN句を使用すると処理速度が低下します。

では、SIGN句を指定しない数字データ項目の演算と、SIGN句を指定した数字データ項目の演算にどのくらい処理速度の差が発生するのか、比べることができるプログラム例をご紹介します。

   
  1. ******************************************************************
  2. * Author:
  3. * Date:
  4. * Purpose:
  5. * Tectonics: cobc
  6. ******************************************************************
  7. IDENTIFICATION DIVISION.
  8. PROGRAM-ID. SIGN-SAMPLE2.
  9. DATA DIVISION.
  10. WORKING-STORAGE SECTION.
  11. 01 WORKING-AREA.
  12. * カウンタ&合計
  13. 03 CNT PIC 9(7).
  14. 03 KEKKA PIC S9(7).
  15. 03 KEKKA_SIGN PIC S9(7) SIGN IS LEADING.
  16. * コンソール表示バッファ
  17. 03 DSP_BUF PIC X(64).
  18.  
  19. *-------------------------------------------
  20. * 主手続
  21. *-------------------------------------------
  22. PROCEDURE DIVISION.
  23. MAIN-PROCEDURE.
  24. * カウンタと合計エリアの初期化
  25. MOVE 0 TO KEKKA.
  26. MOVE 0 TO KEKKA_SIGN.
  27.  
  28. * SIGN指定なしの数字データで1,000,000回加算し、結果を表示する
  29. DISPLAY "SIGN指定なしでの計算を開始します。".
  30. PERFORM VARYING CNT FROM 1 BY 1 UNTIL CNT > 1000000
  31. COMPUTE KEKKA = KEKKA + 1
  32. END-PERFORM.
  33.  
  34. DISPLAY "計算が終了しました。".
  35. MOVE SPACE TO DSP_BUF.
  36. STRING "計算結果は「" KEKKA "」です。"
  37. DELIMITED BY SPACE
  38. INTO DSP_BUF.
  39. DISPLAY DSP_BUF.
  40.  
  41. * SIGN指定ありで1,000,000回加算し、結果を表示する
  42. DISPLAY "SIGN指定ありでの計算を開始します。".
  43. PERFORM VARYING CNT FROM 1 BY 1 UNTIL CNT > 1000000
  44. COMPUTE KEKKA_SIGN = KEKKA_SIGN + 1
  45. END-PERFORM.
  46.  
  47. DISPLAY "計算が終了しました。".
  48. MOVE SPACE TO DSP_BUF.
  49. STRING "計算結果は「" KEKKA_SIGN "」です。"
  50. DELIMITED BY SPACE
  51. INTO DSP_BUF.
  52. DISPLAY DSP_BUF.
  53.  
  54. STOP RUN.
  55. END PROGRAM SIGN-SAMPLE2.

■実行結果

辞典・辞書-SIGN-実行結果

「SIGN句を使ったCOBOL(コボル)プログラムの活用方法」のサンプルプログラムの実行結果画面からではわかりませんが、実際にサンプルプログラムを実行してみると、演算速度の違いを実感できるでしょう。SIGN句は本当に必要な部分にだけ使用してくださいね。

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