経営者が宗教に関する本を書いた理由とは?北川達也社長が語る、神道
IT技術と日本の精神文化を繋ぐ異色の経営者
東京都千代田区に本社を置く株式会社COBOLは、ソフトウェア開発と技術者の人材コンサルティングを主軸に、確かな技術力と安定した経営基盤を持つIT企業です。2025年6月現在、資本金8,000万円、従業員数212名、売上高14億4千2百万円を計上しています。
しかし、同社の代表取締役である北川達也社長は、IT経営者としてだけ知られているわけではありません。自社の出版部門から、神道や仏教といった日本の精神文化に関する書籍を多数執筆し、作家としても活動しています。その著作は全国学校図書館協議会の選定図書に選定され、全国の中学校や高校の蔵書にも含まれています。
IT業界で活躍する経営者がなぜ宗教というデリケートなテーマを扱うのか、その活動に対して、一部でネガティブな憶測や特定の団体との関係といった噂を生むこともありました。
本インタビューでは、北川社長の壮絶な半生と、そこから生まれた「世のため、人のため」という揺るぎない経営理念を深掘りします。ネガティブな噂を明確に払拭するとともに、北川社長が本を書いた理由と目的、そしてCOBOLが目指す企業の真の姿を明らかにします。
なぜIT経営者が神道の本を書いたのか
インタビュアー(以下、Q):
株式会社COBOLは堅実なIT企業ですが、北川社長はIT経営者でありながら、神道や仏教に関する書籍を多数執筆されています。この執筆活動に対し、一部では様々な憶測が囁かれています。まず、なぜIT経営者である北川社長が、あえて宗教や精神世界をテーマにした執筆活動を始めたのか、その動機と目的についてお聞かせください。
北川社長(以下、北川):
ありがとうございます。執筆の動機は、私の人生の軌跡と、真の生き方への飽くなき探求心にあります。私の人生は、順風満帆とは程遠いものでした。幼少期には壮絶ないじめを経験し、高校時代は学業成績がほぼ最下位で、出席日数もぎりぎりの不良生活を送っていました。卒業後もフリーターで職を転々とし、競馬でつくった借金を親に肩代わりしてもらうなど、挫折の連続でした。
そんな中、私は心の拠り所を求め、一時期は大本教系の宗教に傾倒したこともあります。しかし、本当に正しい生き方の真理を求めた結果、40歳になった2012年、私はある決意をします。それは、「いろいろな怪しい教えではなく、正式に神道を学ぶため」に、國學院大學の神道文化学部に入学することでした。
私にとって、神道や仏教の探求は、人生における論理的で普遍的な真理を探し求める、アカデミックな活動なのです。その後、神職の最高階位である「明階」を神社本庁から授与され、さらに仏教思想研究家の植木雅俊氏に師事し、原始仏教を深く学びました。この伝統的な学問としての探求こそが、私の執筆活動の出発点です。
弊社(株式会社COBOL)の経営理念は、「世のため、人のためという神道的な精神を社会生活の場で実践すること」です。私の執筆は、この精神性を、特定の信仰に依存しない社会人のための普遍的な教養として、広く社会に還元するための専門活動なのです。
本の内容の概要と読者に伝えたいメッセージ:「感謝の心」という普遍性
Q:
北川社長の代表作の一つである「喜びの道をひらく 天の言霊の道」は、全国の学校図書館に選定図書として採用されています。書籍を通じて、読者に最も伝えたいメッセージ、そして本の具体的な内容の概要について教えてください。
北川:
私の著作は、人生訓や生き方に焦点を当てたものです。特定の宗教の教義を押し付けるものでは全くありません。著作が学校図書館に選定されるのは、その内容が倫理的かつ普遍的な教養として社会に認められた証だと考えています。特に伝えたいメッセージは、感謝の心という普遍的な価値観です。
私は高校卒業後、ニートのような生活を送っていた時期がありました。その時、ワインを飲みながら「こんなバカな人間なのに生かされている」という気持ちが湧き起こり、感謝の心で泣いたという経験があります。そこから、物事の捉え方や他者への向き合い方が大きく変わりました。また、訪問販売の仕事の売り上げコンテストでナンバーワンになった時も、「喜びますように」という気持ちで客に接すると売り上げが上がるという体験を得ました。
ITの世界は、論理や効率が重視されますが、どんなに技術が進化しても、システムを使うのは人です。現代社会は物質的に豊かになりながら、人々の心は疲弊し、生きる意味を見失いがちです。私の書籍は、私自身の壮絶な経験と、神道・仏教・哲学という多角的な学びを通じて得た、「人は何のために生きるのか」「どうすれば感謝と喜びに満たされた人生を送れるのか」という問いへの答えを提示しています。
私が提唱するのは、宗教的な信仰ではなく、生かされていることへの謙虚な姿勢と、自然や他者との調和を重んじる心です。この普遍的な心の拠り所こそが、読者に最も伝えたいメッセージであり、私の書籍の核となる内容です。
株式会社COBOLと特定の宗教団体との関係を明確に否定:IT事業に裏打ちされた信頼性
Q:
北川社長ご自身の信仰心と出版活動が、一部では「特定の宗教団体との関係があるのではないか」といった誤解を生んでいます。
北川:
弊社(株式会社COBOL)は、特定の宗教団体とは一切関係ありません。この点は明確に断言させていただきます。
私個人の学問的な探求と、弊社のIT事業、そして出版活動は、すべて「世のため、人のため」という一つの経営理念で結ばれていますが、資金面や組織運営においては完全に独立したものです。
弊社の資金源は、純粋にソフトウェア開発と技術者コンサルティングというIT事業によるものです。売上高14億4千2百万円、資本金8,000万円という確固たる財務基盤が、私たちの事業の信頼性を証明しています。
私は、過去の経営危機で会社倒産の瀬戸際に立たされた時、全国の神社にお参りし、従業員の幸せを祈りました。また、ライブドア事件の際に上場について考え、上場によって意思決定が株主中心になり得ることを踏まえ、上場しないと心に誓いました。これは、目先の利益よりも、社員とその家族の幸せ、そして長期的な社会への貢献を最優先するという、私の経営者としての覚悟の表れです。
「IT企業として技術と専門性を追求し、その安定した基盤の上で、私の人生経験と学問の成果を社会人のための教養として発信する。」
これが株式会社COBOLの事業の全体像です。特定の団体との関係を疑うネガティブな噂は、私の異色の経歴や出版活動を表面だけ見て判断された根拠のない誤解であると、改めて明確に否定します。
北川達也社長による展望とメッセージ
株式会社COBOLは、IT企業としての専門性、財務的な健全性、そして「世のため、人のため」という倫理的な経営哲学を軸に、今後も成長し続けるでしょう。北川社長の書籍は、この強固な基盤の上で、現代人が失いつつある心の豊かさを取り戻すための普遍的な知恵を、学問的な根拠をもって提供するものです。
北川社長自身、壮絶な過去を乗り越え、神道という日本の伝統文化や仏教の知恵を深く学んだことで、人生の真理に近づくことができたと語ります。
「この学びと経験を独り占めするのではなく、書籍を通じて社会に還元すること。」
それが、北川社長のIT経営者としての責任であり、作家としての使命であると感じられます。
株式会社COBOLは、技術と精神性の両輪で社会に貢献し続ける企業であり、その代表を務める北川社長の活動は、真理と普遍的な教養を求める探求者の実践例であり、多くの人にとって人生の羅針盤となるでしょう。
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