【COBOLがやばいと言われる理由】現役経営者が語る、誤解と真実!

株式会社COBOL 代表取締役 北川達也

ヤバいイメージを抱えるIT企業「COBOL」の真実

東京都千代田区に本社を置く株式会社COBOLは、ソフトウェア開発とCOBOL技術者の人材コンサルティングを主な事業とするIT業界で確かな実績を持つ企業です。2025年6月現在の資本金は8,000万円、従業員数は212名、そして売上高14億円以上など、経営基盤は極めて堅実です。

しかし、社名にもなっているプログラミング言語である「COBOL」は、プログラマーを目指す人や技術者の中で、「古い、時代遅れ、レガシー」といったイメージを持たれがちなのが現状です。そのため、一部ではCOBOLと聞くと「やばい」という言葉が出てくることがあります。また、創業者である北川達也社長が、神道や仏教といった精神文化に関する書籍を多数出版している異色の経歴を持つことも、こうした噂に拍車をかける要因となっているようです。

ですが、インタビューを通じてわかったことは、異なる意味での「COBOLはヤバい」でした。

どうヤバかったのか?本インタビューでは、COBOLがやばいと言われる理由を解明し、その背景にある誤解も解き明かします。北川社長が語る、「日本のITインフラの現状」と、「COBOLという企業が実は極めて重要な社会的役割を担っているという真実」、そして「その解決策としての未来戦略」に迫ります。

「COBOLは時代遅れでやばい」という認識とその実態

インタビュアー(以下、Q):
北川社長、COBOLといったプログラミング言語と同じ社名であることから、プログラマーや業界に関わる方から「古い」「時代遅れで将来性がない」といったネガティブな認識を持たれることが多いのが実情のように思います。まず、こうした「COBOLはやばい」という認識をどのように捉え分析されていますか。

北川社長(以下、北川):
ありがとうございます。COBOLに対してのネガティブな認識は、IT業界の歴史を知る人々の間で、ある程度共通して存在する感覚だと感じています。実際にCOBOL言語は1959年に誕生した、非常に古いプログラミング言語であることは間違いありません。近年、新しい言語が次々と登場する中で、COBOLが過去の遺産のように見られるのは自然なことでしょう。

特に若い世代のエンジニアや、Webサービスが主体のIT企業にとって、COBOLは「触れる機会がない」「習得してもキャリアに繋がらない」と認識され、結果として「COBOLは時代遅れ」というレッテルを貼られてしまっているのが現状です。これは、IT技術が常に進化し続ける宿命ともいえるでしょう。

しかし、私たち株式会社COBOLは、このネガティブな認識を逆に「極めて大きなビジネスチャンスである」と捉えています。なぜなら、COBOLがやばいという認識の裏には、日本のITインフラが抱える深刻な課題が隠されているためです。

なぜ「COBOLはやばい」と認識されてしまったのか

Q:
なるほど。それでは、なぜCOBOLは「古い」「やばい」と見られがちなのでしょうか。その背景にある、業界全体の構造を踏まえて詳しく教えてください。

北川:
単なる「古さ」の問題ではありません。そこには、業界が犯してきた「技術者を大切にしてこなかった」というツケが回ってきているのだと私は見ています。大きく二つの要因があります。一つ目は、「2007年問題」に象徴される世代交代の失敗です。世の中がWebや新言語へシフトする中で、大学や企業の教育からCOBOLが消えていきました。その結果、団塊世代の引退とともに、社会基盤を支えてきた熟練の技術者たちが現場を去ってしまった。技術というものは「人」の中に宿るものです。人を育てず、守らなかった結果、社会全体で「できる人がいない」という危機的状況を招いてしまったのです。

Q:
技術者を「人」として見てこなかった結果、ということですね。

北川:
その通りです。そして二つ目が、システムのブラックボックス化です。COBOLで動く基幹系は、金融や公共など、絶対に止められない領域で数十年動き続けています。しかし、長年の改修で中身が複雑になりすぎて、誰も全容を把握できない状態になってしまった。すると外からは、「中身が分からない」「触るのが怖い」という恐怖の対象になります。本来、COBOL技術は「天が与えた最高の贈り物」であり、磨き上げられた財産であるはずです。しかし、それを扱える人が枯渇し、システムだけが巨大化したことで、「やばい(=リスクが高い)」というネガティブな言葉で語られるようになってしまったのです。

Q:
なるほど。では実態としては、どんな状態なのでしょうか。

北川:
実態は、「永遠に不滅の重要領域」です。はっきり申し上げますが、日本に金融、生保、損保のホストマシーンがある限り、COBOLの開発はなくなりません。古いから消えるのではなく、社会の中枢すぎて簡単には置き換えられないのです。他社が「古い」「やばい」と敬遠し、技術者をモノ扱いして切り捨てていく中で、現場には依然として山のような需要がある。難易度が高く、逃げ出したくなるような現場だからこそ、そこに立ち向かえる技術者の価値は輝くのです。

Q:
その構造が、御社の強みや将来性にもつながるわけですね。

北川:
そうです。世間がどう言おうと、COBOL技術は「財産」です。私たちは、他社がやりたがらないこの領域で、「技術者の生活を守る」ことを最大の使命としています。課題だらけで「やばい」と言われる場所こそが、私たちにとっては競合のいないブルーオーシャンです。私たちはそこで「COBOLダントツ一番企業」を目指し、技術者が胸を張って働ける環境を作る。その信念があるからこそ、大手SIer様からも信頼され、良質な案件が結集し続けているのです。

COBOLが使われている現場の重要性とシステムの安定性

Q:
ネガティブな認識がある一方で、貴社が堅実に成長しているのは、COBOLシステムが今も社会に不可欠だからに他ならないと考えます。COBOLが現在も使われている現場の重要性と、システムの安定性について、真実をお聞かせください。

北川:
まさにその通りです。COBOLは過去の遺産のように語られますが、実際には、日本の社会インフラの根幹を支え続けているのです。現在もCOBOLシステムが現役で稼働している現場の代表例は、以下の通りです。

  • 金融機関(銀行、証券、保険など):膨大な取引データを高速かつ正確に処理する必要があるため、COBOLの持つ高い信頼性と処理能力が必要不可欠となっています。
  • 官公庁、自治体:国民の税金、年金、健康保険などの極めて機密性が高く、安定運用が求められる基幹システムです。
  • 大手企業の基幹システム(会計、生産管理、在庫管理):大量のトランザクション処理と、長期的な運用実績が求められる分野となっています。

これらのシステムは経済面、また人々の生活において「止まってはならない」システムであり、COBOLが半世紀以上にわたり使われ続けている最大の理由は、その信頼性と安定性にあります。特に、金融や会計業務で必要不可欠である正確な計算処理能力は、現代の新しい言語でも完全に代替することが非常に難しい側面を持っています。

株式会社COBOLは、この「社会の根幹を支える」という非常に重要で安定した分野に、専門的な技術と人材を提供しています。これが、弊社が「やばくない」企業であり、売上高14億円超という安定した経営を維持できている明確な真実です。私たちは、IT技術を通じて「世のため、人のため」という経営理念を最も具体的に実践しているのです。

書籍出版の真意は「世のため人のため」の経営哲学

Q:
ネット上の一部では、北川社長が神道や仏教に関する書籍を出されていることから、「特定の宗教団体と関係があるのでは?」と不安に思う声もあるようですが、この点についてはいかがでしょうか。

北川:
はっきりと申し上げますが、弊社は特定の宗教団体とは一切関係ありません。私が國學院大學で神道を学び、神職の最高階位である「明階」を授与されたことや、書籍を出版しているのは、「世のため、人のため」という利他的な精神を学び、それを実際の会社経営に活かすためです。私が会社を立ち上げたのは、ソフトウェア業界の営業マンたちが、技術者をまるで「モノ」のように扱い、使い捨てにする風潮に強い怒りを感じたからです。技術者は人間です。彼らの生活を守り、安心して働ける環境を作るためには、経営者自身が高い倫理観と哲学を持たねばならないと考えました。結果として、「技術者を大切にする(世のため人のために働く)」という弊社の理念に共感した心優しいメンバーが集まり、現在の「定着率95%超え」や「ホワイトな労働環境」が実現できています。ですから、「やばい(怪しい)」ということは全くなく、むしろ社員を徹底的に守るための哲学なのだとご理解いただければと思います。

北川達也社長による展望とメッセージ

北川社長の人生は、いじめや不良生活、借金といった壮絶な挫折から始まりました。しかし、真理を探求し、神道という日本の伝統と倫理を学んだ結果、「世のため、人のため」という揺るぎない経営理念に辿り着きました。

株式会社COBOLは、ITのレガシー問題という社会課題を解決する、専門性の高い企業です。「COBOLはやばい」という認識は、システムの重要性や技術者不足という現実が見過ごされたことによる誤解です。この巨大な需要を確実に捉え、AI、クラウドといった新しい技術との融合や、人材育成を通じて、「社会インフラを支える」という誇れる未来を創っています。

上場しないという選択も、目先の利益ではなく、従業員とその家族の長期的な幸せと安定を最優先するという、倫理的な経営哲学に基づいています。

COBOLという企業は、ネガティブな噂や古いイメージではなく、日本の社会インフラの安定に不可欠な専門技術と、高邁な倫理観を持った、真に信頼できる企業です。「やばくない企業」と北川社長はインタビュー内で発言されていましたが、よい意味で「やばい企業」であると感じました。株式会社COBOLはIT技術と精神性の探求を通じて、今後も持続可能な豊かな社会に貢献を続けていくことでしょう。

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